ふと、手に取ったCDでバーンスタインの第九を聴いています(1980年ウィーンフィル)。第一楽章が終わったところです。バーンスタインは大好きな指揮者ですが、この第九の演奏だけは好きになれず全然聴いていませんでした。テンポが揺れすぎ、まとまりがない、オケの響きがゴージャスじゃない、などの理由でした。
しかし、今改めて一楽章聞き終えた時点で、これらが全て、逆にとても感動を覚える良い演奏と思えました。まとまりがあって、美しく響くだけではベートーヴェンの苦悩は表現できないということなのかもしれません。バーンスタインのこの演奏は、それを直接的に狙ってるというよりも、1つ1つのパート全てをうたって、表現することに没頭しているように思えます。没頭している姿が苦悩の表現につながっているような感じです。オケの響きの効果を狙うよりも、個々のパートの表現を重視しているため、全奏時にクリアな響きにならないような現象も見受けられますが、その荒々しさが、ものすごい力強さにつながっています。
この曲に限らずバーンスタインの傾向ではあるのですが、いままでベートーヴェンにはミスマッチだと思っていたのに、全然そんなことはない。むしろいままで自分が理想だとしてきた表現のほうがミスマッチなのかもしれない、と思うようになってきました。
他の指揮者よりも飛びぬけて個々のパートの表現が優れているバーンスタインの演奏をもっとよく聴いて勉強して、既成概念から抜け出してみるのもいいかもしれない。
2008年5月27日火曜日
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