2008年3月12日水曜日

クーベリック、ベルリンフィルのヘンデル「水上の音楽」/「王宮の花火の音楽」

先日、ドボ7の大判スコアをあちこち探し回って(結局見つからなかった。もっと早く取り寄せとか考えればよかった。)いたついでに、渋谷のタワレコで表題のCDを買いました。1200円に2割引のシールが貼ってあってお買い得でした。

この音源、少年のころに ”グラモフォン・スペシャル・シリーズ” という廉価版(1300円)のレコードを少ない小遣いで買って聴いていたもののCD化です。しかも水上の音楽は少し曲が多く入っています。今でもレコードは持っていて聴くこともできるけど、はやりCDは便利だし曲も多く入っているので買いました。

で。改めて聴くと、すばらしい演奏です!
クーベリックの指揮がすばらしい。
ベルリンフィルの音色がすばらしい。
オーケストラってこんなに鳴るものなのか、と思わせます。
マーラーとかの大編成ではなく、弦楽合奏+最低限の管楽器なのに。
これがオケの基本の響きなのだな~。自分の中で理想とする響きの原点がここにあるのかも。

1963年録音なのですが、どうもこの時代のベルリンフィルが相当にいけているのかもしれない。他にも、ベームやフリッチャイなどの名盤がたくさんあります。

あと、このCDで、オーボエのソロが結構出てきますが、すごいうまいです。もしかして、かの有名なローター・コッホ?ちょっと検索してみたけど、わからなかった。カラヤン時代に活躍した(1970年代)ということしかわからなかった。

あ。1970年代以降はカラヤンがベルリンフィルの音を変えてしまったのかも。1960年代はとても美しいながらも良く鳴っていてスケールの大きい感じがします。1970年代は、ゴウゴウした感じかな。1980年代になると、また美しさも戻ってきて、ある意味の完成形になってる気がします。その後、アバドになってから、ちょっと室内楽チックな響きになってきて、ラトル時代は・・・あまり聴いていないので知りません。

クーベリックに戻ります。このヘンデルの演奏は完全にモダン・オーケストラですが、音楽的にすばらしいです。こういう演奏を聴くと、古楽器やピリオド奏法などは必要ないんじゃないかって思います。
#考古学的にはあってもいいと思うが。例えばマッチを使わずに火を起こして料理するみたいな。
トランペットやホルンも超うまいです。それらの楽器やってる人は必聴。あと、オーボエの人、弦楽合奏の人も。そして指揮者。最高の楽器をクーベリックがしっかりお手入れした結果がこの演奏です。とにかく大絶賛です。どんな風にお手入れしているか注意しながら聴くと、とっても勉強になります。

どの曲もすばらしいんですが、たとえば水上の音楽の有名な "アラ・ホーンパイプ" は、金管と弦楽器のすばらしい音色とクーベリックのお手入れがよくわかる名演奏になっています。あと、このCDの最初の水上の音楽の1曲目も感動的にすばらしいですよ。それから、王宮の花火の音楽は名演中の名演と言えるでしょうね。かっこいいですよぉ。ティンパニもすごいうまいです。

いろいろ演奏を絶賛したあと最後に思うのは、ヘンデルってやっぱり超天才なのだな~ということ。それを感じさせてくれる名盤なのです。

とても美しい音楽なので、癒しの一枚としてお勧めです。

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