2008年5月27日火曜日

バーンスタインの第九

ふと、手に取ったCDでバーンスタインの第九を聴いています(1980年ウィーンフィル)。第一楽章が終わったところです。バーンスタインは大好きな指揮者ですが、この第九の演奏だけは好きになれず全然聴いていませんでした。テンポが揺れすぎ、まとまりがない、オケの響きがゴージャスじゃない、などの理由でした。

しかし、今改めて一楽章聞き終えた時点で、これらが全て、逆にとても感動を覚える良い演奏と思えました。まとまりがあって、美しく響くだけではベートーヴェンの苦悩は表現できないということなのかもしれません。バーンスタインのこの演奏は、それを直接的に狙ってるというよりも、1つ1つのパート全てをうたって、表現することに没頭しているように思えます。没頭している姿が苦悩の表現につながっているような感じです。オケの響きの効果を狙うよりも、個々のパートの表現を重視しているため、全奏時にクリアな響きにならないような現象も見受けられますが、その荒々しさが、ものすごい力強さにつながっています。

この曲に限らずバーンスタインの傾向ではあるのですが、いままでベートーヴェンにはミスマッチだと思っていたのに、全然そんなことはない。むしろいままで自分が理想だとしてきた表現のほうがミスマッチなのかもしれない、と思うようになってきました。

他の指揮者よりも飛びぬけて個々のパートの表現が優れているバーンスタインの演奏をもっとよく聴いて勉強して、既成概念から抜け出してみるのもいいかもしれない。

2008年3月12日水曜日

クーベリック、ベルリンフィルのヘンデル「水上の音楽」/「王宮の花火の音楽」

先日、ドボ7の大判スコアをあちこち探し回って(結局見つからなかった。もっと早く取り寄せとか考えればよかった。)いたついでに、渋谷のタワレコで表題のCDを買いました。1200円に2割引のシールが貼ってあってお買い得でした。

この音源、少年のころに ”グラモフォン・スペシャル・シリーズ” という廉価版(1300円)のレコードを少ない小遣いで買って聴いていたもののCD化です。しかも水上の音楽は少し曲が多く入っています。今でもレコードは持っていて聴くこともできるけど、はやりCDは便利だし曲も多く入っているので買いました。

で。改めて聴くと、すばらしい演奏です!
クーベリックの指揮がすばらしい。
ベルリンフィルの音色がすばらしい。
オーケストラってこんなに鳴るものなのか、と思わせます。
マーラーとかの大編成ではなく、弦楽合奏+最低限の管楽器なのに。
これがオケの基本の響きなのだな~。自分の中で理想とする響きの原点がここにあるのかも。

1963年録音なのですが、どうもこの時代のベルリンフィルが相当にいけているのかもしれない。他にも、ベームやフリッチャイなどの名盤がたくさんあります。

あと、このCDで、オーボエのソロが結構出てきますが、すごいうまいです。もしかして、かの有名なローター・コッホ?ちょっと検索してみたけど、わからなかった。カラヤン時代に活躍した(1970年代)ということしかわからなかった。

あ。1970年代以降はカラヤンがベルリンフィルの音を変えてしまったのかも。1960年代はとても美しいながらも良く鳴っていてスケールの大きい感じがします。1970年代は、ゴウゴウした感じかな。1980年代になると、また美しさも戻ってきて、ある意味の完成形になってる気がします。その後、アバドになってから、ちょっと室内楽チックな響きになってきて、ラトル時代は・・・あまり聴いていないので知りません。

クーベリックに戻ります。このヘンデルの演奏は完全にモダン・オーケストラですが、音楽的にすばらしいです。こういう演奏を聴くと、古楽器やピリオド奏法などは必要ないんじゃないかって思います。
#考古学的にはあってもいいと思うが。例えばマッチを使わずに火を起こして料理するみたいな。
トランペットやホルンも超うまいです。それらの楽器やってる人は必聴。あと、オーボエの人、弦楽合奏の人も。そして指揮者。最高の楽器をクーベリックがしっかりお手入れした結果がこの演奏です。とにかく大絶賛です。どんな風にお手入れしているか注意しながら聴くと、とっても勉強になります。

どの曲もすばらしいんですが、たとえば水上の音楽の有名な "アラ・ホーンパイプ" は、金管と弦楽器のすばらしい音色とクーベリックのお手入れがよくわかる名演奏になっています。あと、このCDの最初の水上の音楽の1曲目も感動的にすばらしいですよ。それから、王宮の花火の音楽は名演中の名演と言えるでしょうね。かっこいいですよぉ。ティンパニもすごいうまいです。

いろいろ演奏を絶賛したあと最後に思うのは、ヘンデルってやっぱり超天才なのだな~ということ。それを感じさせてくれる名盤なのです。

とても美しい音楽なので、癒しの一枚としてお勧めです。

2008年3月2日日曜日

アフォガート本番

今日これからアフォガートの本番がありますが、正直言って苦痛です。
大好きなベートーヴェン、シューベルト、ドヴォルザークの音楽なのに、思うような音楽にできません。
少なくとも数ヶ月練習してきたというサウンドではない。当たり前です。昨日初めて登場したような人が大勢いるような状況で、そのようなことが実現できるはずはないです。

アマチュアオーケストラは、もちろん本番が一番大切ですが、それは数ヶ月間練習してきた成果を発表するという意味で大切なのであって、どういう状態でも本番の体裁を繕ってそれなりにイベントが成功すればよい、というものではないと考えています。もちろん価値観は人それぞれですが、私はそういう価値観です。みんなが違うというのなら、わたしはその人たちと一緒に音楽はできないです。音楽に対する情熱をもやせば燃やすほど、このことは私に苦痛としてのしかかってきます。

いままでも同様の問題はありましたが、イベントを成功させるということも重要だと考えて、ある程度妥協して、”本番モード”を作り上げるように努力してきました。つまり、弾けてなくても何でも見栄えのするように仕上げるということです。でも、もうそれはいやです。数ヶ月の練習の成果をありのままに出したいです。

がんばってきた人たちの成果はきちんと出せると思います。しかしオーケストラ全体としては良いサウンドにはならないでしょう。つらいですが、しかたないです。

本番中は、少しでもベートーヴェン、シューベルト、ドヴォルザークに近づけるように努力するのみです。

2008年2月25日月曜日

4オクターヴ

昨日、笛で乗っているオケの本番がありました。入団してからまだ2回目のコンサートで新参者としてパート割を全てリーダーの人に任せていたらとんでもないことになってしまった。前:ピッコロ、中とメイン:2nd、なので楽勝・・・と思っていたら・・・

ピッコロは超目立つ曲で、しかも音が超高い。2ndも1stとのからみが多く、しかも地味に目立つ&音楽の始まりで重要だったりする部分があったりして気が抜けなく、これも大変。

おまけに、アンコール2曲は直前にトップを命じられ、小品だから楽勝と思っていたら、1曲はどソロで超目立つし(シベリウスの「悲しきワルツ」:すごくいい曲でした)。これは音楽的にどう吹いていいかわからずステリハで全然ダメだったので、パートメンバーの上手な人に休憩時間にコーチしてもらって、なんとか曲がつかめました。その人からは本番すごくよかったよと言ってもらえました。(^_^)v

結局この日は、フルートの最低音域(第一オクターヴ)のCからピッコロの最高音域(第五オクターブ)のCまで、実に4オクターヴを(?合ってるよな?)吹ききって、へろへろになったコンサートでした。でも、楽しかった~

終演後、聴きに来てくれた(ありがとう!)アフォガートのメンバーといっしょに練習に向かいました(強制連行されたとも言う^^;)。ハンバーグを食べて話をしてリフレッシュできたので、夜の練習も楽しくできました。ハードな一日だったけど、よい一日でした。

2008年2月21日木曜日

今日のお花


*istDS FA50/1.7

昨日夫婦で偶然似たような花を買ってきました。
花は良いですね。

全然関係ないけど、ふと、子供のころのことを思い出しました。

自分が初めて楽典に触れたのは、小さいころ見た百科事典に書かれていた数ページの内容でした。はっきりは覚えていないけど、結構基礎的な内容はここで覚えたことが大きいと思います。

その百科事典、カメラのことも書いてありました。

家にあった親のカメラはレンジファインダー式で当時としては新技術の自動露出(絞り優先のみ)が搭載されていました。百科事典によると、この手のカメラをEEカメラと呼んでいました。
対して、一眼レフカメラの最新の自動露出方式も断面図解入りで書かれていて、TTL方式と書かれていました。EEカメラと違い、実際の撮影レンズを通して測光するのでより正確である、とのことでした。子供心にわくわくしましたね、これは。TTL方式の一眼レフカメラって、すごいんだ~って、すごく欲しいと思ってました。そして今はそれを当たり前のように使いまくり。

あと覚えているのは、原子力ロケットというのがイラスト入りで解説されていました。これで火星に行ける、とのことでした。これはあまりわくわくしませんでした。これはまだ実現していませんね。

自分の子供にも百科事典は是非買い与えたいと思います。

2008年1月1日火曜日

おせち


新年あけました。2008年です。
昨日の夕方、注文しておいた仕出し弁当やさんのおせちが届いたのでパチリしました。

去年は良い年でした。きっと今年も良い年になると思います。
みんなにとって、良い年になるといいなあ。と思います。

*istDS FA50/1.7

2007年11月16日金曜日

ベームのグレート、カラヤンの運命、サロネンのシベリウス

先月終わりごろ、スカパーのICカードが変更になるので交換してくださいって、郵便が来ました。スカパーって、日韓ワールドカップのときにサッカー見たいからって、うちのにせがまれて加入したんですが、最近はどのチャンネルも契約していなくて、ぜんぜん見てませんでした。

ICカードを交換するとしばらく無料で全チャンネル(だったかな?)見れますっていうんで、おお、こりゃラッキー、クラシカジャパンの番組をいくつか見ることができました。今日からまた見れなくなってしまいましたが。

その中から、感想を。

●カールベームのシューベルト「グレート」のリハと本番

1966年収録とのことで、まだベームは少し若いです。

ベームのリハって初めて見たけど、予想通りというか、スコアを徹底的に勉強していて、細かく指示を出していました。ただし、そのほとんどがダイナミクスと縦の線のことだけ。音量の微調整、cresc. dim. のタイミングとその量、ここは揃えろ、とか、微妙なテンポ変化、または、「ここでなんで遅くする?そうは振っていない」とか、無駄にルバートはさせない。あまり芸術的な発言はなく、曲想をたとえ話でするようなこともないです。

しかし。それらの指示とベームのバトンテクニック(かなりうまいと思います)を見ていると、彼がどのように曲を解釈して、どのように表現すればよいのかがとてもよくわかります。一言で言って、わかりやすい指揮だし、指示です。音楽表現を直接的に言うのではなくて、ダイナミクスやテンポの指示によって間接的に伝えています。その通りにやると、フレージングも歌い方も全体の曲想もきちんとハマっていくのです。リハの進め方も早いし、素晴らしいですね。バトンテクニックも、無駄がなく、流れているときはオケ任せ、必要なときには激しくも振る、メリハリのある指揮です。

あと、そうそう、ベームが使っている指揮棒って、途中でちょっと曲がっているんですよね。昔買ったベートーヴェンの「皇帝」(ポリーニのやつ)のジャケットでも気になっていたんだけど、今回の映像を見てやはり同じでした。多分、一本枝で作ってあって、節があるのではないかな。自分は今グラスファイバーの棒だけど、木の枝で自作でもしてみようかな。

・カラヤンの運命

これも1966年。映像は、かなり笑いの要素が含まれています。

木管がアップになるカットでは、フルートとオーボエが左右逆で、すぐ次の全体カットでは元に戻っていたり、ティンパニの見せ場がアップになると、暗譜でたたいてるんだけど(しかもアクションがすごいかっこいい。わざとらしいけど)、次のカットではしっかり譜面台があったり。カラヤンのすぐ目の前から弦楽器が並んでいて、しかもすごい大勢でひしめき合っている様がなんともいえずおかしかったり。

しかしながら、演奏はすごいですね。また、カラヤンってほんとうに指揮がうまいです。目をつぶっての、例のナルシスト振りなんだけど、どんなに腕を大きく振っても体、肩、首、頭がびくともしない。超、お手本な指揮です。容姿と相まって、超かっこいいです。

解説の高嶋ちさ子が、「こんな、指揮者をかっこよく見せるためだけの映像って何?」みたいなこといってました。ベルリンフィルのスーパーメンバーをそんなことに使っていいの?って。そこでもう一人の男の解説の人が「あとでいろいろもめましたけどね」とさくっと返していました。

解説によると、このナルシスト振りとかオケの映像のおもしろさは、どうやらカラヤンが自分で考えたものではなくて、映画監督な人がやったことらしいです。カラヤンは後に影響を受けて自分でも同じようなことをやりだしたみたいですが、この映像ではやらされている感があります。目をつぶっているのも監督に言われたのではないでしょうか。現に、フィナーレが終わった瞬間アップになったカラヤンの目が一瞬、薄目になります。多分、本当は目を開けていたかったんだと思います。タヌキ寝入りしてて耐えられなくなったような感じに見えました。

・サロネンのシベリウス

これは2000年のもの。

シベ1、2と続けてやっていて、シベ1の途中から見ました。最初、「お、うまいじゃん」と思って感心して見ていました。若くてハンサムでバトンテクニックがすごくうまくて、いいね~

シベ1の3楽章、楽々振り分けています。オケもがんばる。シベ1の最後。ちょっと大げさだなー、でもまあ、これくらい振ってもいいか。

続いてシベ2。どうやらこの人の本性がでました。カラヤンとは比べ物にならない、超、ナルシストです。なんというか、自分に酔っている感じ。おれって、美しいでしょ?系。2楽章になると、なんと、大粒の涙が両目からこぼれてきました。びっくりですね。

しかし、バトンテクニックがうまいのは相変わらずです。大きく振った棒の中に細かいパートが気持ちよく納まっていきます。それはすごいんだけど、オケを操りすぎというか、ためしに指揮を見ずに音だけ聴いていると、全然鳴っていないんですよね。ただ弾き飛ばしているだけ。力んでいるんだけど、鳴っていない。けど、サロネンを見ながらだと、すごく感動的に聴こえてくる。うーん、なんだかなー。

カラヤンもベームも、オケのうまさを利用してより昇華させる手法なんだけど、サロネンのはそういうのとは違う方向性ですね。

以上、やはりぼくは古い人間なのか、ベームやカラヤンが大好きだということがわかりました。

NetBeansのメニュー等のフォントサイズ

Apache NetBeans 12 LTS (NB 12.0)  をインストールしてみたが、「文字が小さすぎて見えない!!(書類をバサァー)」状態。 ソースコード用のフォントは、   Tools->Options->Fonts & Colors   で変更...