今度、こんな演奏会に出ることになりました。
フルート、ヴィオラ、ピアノの三重奏。
なかなか面白い編成で、練習していても楽しいです。
一緒に演奏する方々のレヴェルは高く、私は胸を借りるつもりで頑張っています。
フルートとヴィオラの二重奏や、それぞれのピアノとのデュオもあります。
フルートソナタは第二楽章が有名なシチリアーノのやつです。
3年前に購入した YFL-584H を使います。
このフルートはすっかり手になじみました。
色々レポートすべきことがあるんですが、演奏活動が忙しく・・・
いずれまた書きたいと思います。
楽しい演奏会にしたいと思います。
ご興味のある方は是非お問い合わせください。
2015年3月9日月曜日
2013年3月28日木曜日
フルートの材質と音色
フルートの材質が音色に影響を与えるとすれば、その要因は腹の底から管体に至る「空気柱」(デボストが言っているもののこと)ではない。それ以外の様々な振動が材料を振動させ、フルートの音色の構成に影響を与える。また、材質の違いによって奏者に与えられる感触の違いや、製作時の加工のしやすさ、製作時から販売時、修理時に至る全ての過程で携わる人間に与える高級感、などから来る楽器の総合的な品質の違いが演奏の品質に影響を与え、全体として音色が異なってくるということもあるだろう。
最初に、「それ以外の振動」の要因について考えてみる。要因としては以下のようなものが考えられる。
キー操作はどんなにソフトに行ったとしても、パッドと音孔が当たるのだから音は出る。これも材料の音がするはずだ。また、これは音孔が半田付けかどうか、フェルトのパッドかどうかという違いも大きく影響すると思う。
ビブラートは息の強弱であるという視点で考えると、弱い息から強い息に切り替わる瞬間は先述のアタックと同様の現象が発生すると思う。
息漏れは歌口以外の場所に息が当たることになるので、先述のアタックのノイズが常に鳴り続けている状態となる。
以上から、息漏れがなければ、ノービブラートのロングトーンの途中では材質による音色の変化は起こらないはずであるということが言える。実際に自分の実体験ではこれが当てはまる。しかし、息漏れがある場合は常に材料の違いが音色に影響してしまう。この点については別の機会に考察しようと思うが総銀製礼賛主義はここから来ているのだと思う、ということだけ言っておこう。
次に「演奏の品質」について考えてみる。
高級な材料で作られる楽器は、当然、上級の職人が製作し、また、同じ職人であっても高級な材料であればより丁寧に作業するということは想像に難くない。流通や修理、調整の過程でも同様の扱いを受けるだろう。そのようにして奏者の元に届く楽器は、精度よく製作されよく調整された品質の高いものとなるだろう。そして、奏者にとっても高級な材料で作られた楽器はその見た目も、感触も、霊感を刺激するに違いない。そこに高い品質の演奏が生まれると考えるのは自然なことだ。当然、音色にも影響する。
以上の考察から、楽器の材質は音色に影響すると言える。そして何も工夫をしなければ高級な材料で製作された楽器の方が良い音がする可能性が高い。
しかし、私の実体験では、必ずしもそうならない。またはそうならないように工夫できる、否、フルート趣味が非ブルジョワジーであることを証明するためにも、つまり、自分の経済力で最大限楽しむためにも、工夫すべきだ。
次回は実際の楽器の例を挙げて、この点について考察したい。
最初に、「それ以外の振動」の要因について考えてみる。要因としては以下のようなものが考えられる。
- アタック
- キー操作
- ビブラート
- 息漏れ
キー操作はどんなにソフトに行ったとしても、パッドと音孔が当たるのだから音は出る。これも材料の音がするはずだ。また、これは音孔が半田付けかどうか、フェルトのパッドかどうかという違いも大きく影響すると思う。
ビブラートは息の強弱であるという視点で考えると、弱い息から強い息に切り替わる瞬間は先述のアタックと同様の現象が発生すると思う。
息漏れは歌口以外の場所に息が当たることになるので、先述のアタックのノイズが常に鳴り続けている状態となる。
以上から、息漏れがなければ、ノービブラートのロングトーンの途中では材質による音色の変化は起こらないはずであるということが言える。実際に自分の実体験ではこれが当てはまる。しかし、息漏れがある場合は常に材料の違いが音色に影響してしまう。この点については別の機会に考察しようと思うが総銀製礼賛主義はここから来ているのだと思う、ということだけ言っておこう。
次に「演奏の品質」について考えてみる。
高級な材料で作られる楽器は、当然、上級の職人が製作し、また、同じ職人であっても高級な材料であればより丁寧に作業するということは想像に難くない。流通や修理、調整の過程でも同様の扱いを受けるだろう。そのようにして奏者の元に届く楽器は、精度よく製作されよく調整された品質の高いものとなるだろう。そして、奏者にとっても高級な材料で作られた楽器はその見た目も、感触も、霊感を刺激するに違いない。そこに高い品質の演奏が生まれると考えるのは自然なことだ。当然、音色にも影響する。
以上の考察から、楽器の材質は音色に影響すると言える。そして何も工夫をしなければ高級な材料で製作された楽器の方が良い音がする可能性が高い。
しかし、私の実体験では、必ずしもそうならない。またはそうならないように工夫できる、否、フルート趣味が非ブルジョワジーであることを証明するためにも、つまり、自分の経済力で最大限楽しむためにも、工夫すべきだ。
次回は実際の楽器の例を挙げて、この点について考察したい。
2013年3月21日木曜日
新しいフルート、そろそろ一年
昨年3月、フルートを買い換えた。
下取り:
アルタス A1607 (CC、総銀、ソルダード、巻き管)
購入(2本):
ヤマハ YFL-584H (RH、頭部管銀)
アルタス A807E (CC、Eメカ付、リップ銀)
手元に残した:
ムラマツ スタンダード (CC、総銀)
セオリーに反し、総銀ソルダード(しかも巻き管)から頭部管銀およびリップ銀への ”スペック・ダウン” である。
そろそろ一年になるので、感想などをつらつら書いていこうかと思う。
また、買い替え時や定期調整時などに行った他の楽器の試奏の感想なども。
まずは、何で買い換えたのか。
下取り予算内における買い替え機種の選定。
買い換えてよかったかどうか。
よかった。
ヤマハはコストパフォーマンスが最高だと思う。EC頭部管は全音域出しやすく作ってある。音量差も付け易く、A1607に比して音楽を表現しやすい(音色は負ける)。しかし、吹き方を誤ると(吹き込みすぎると)ゴムを伸ばしたような、フルートじゃないような音が出る。また、このプロフェッショナルシリーズは少し調整が狂いやすいのかもしれない。これまでの実績としては、3ヵ月毎の調整が必要だった。アルタスA807EはA1607とはまったく異なる印象で、こちらは音が素直でコントロールもしやすく、音楽表現もしやすい。
銀を多く使っているかどうかの件。
リップ銀のA807Eは、歌口の響くポイントをはずしたときは音量が出せない。A1607でもYFL-584Hでも、多少外してもそれなりの音が出る。このあたりが銀製かどうかの違いなのかも知れないが、裏を返せば、「銀は鳴る」というのは実は間違いで、歌口が鳴っていない=息漏れ状態の時に楽器が別の振動をして大きな音が出ているだけで、「銀は雑音が大きい」が正解なのではないかというのがこの一年で感じたことだ。A807Eは、歌口が鳴るとムラマツスタンダードと遜色ないか、むしろ良い音色で音量も十分に感じる。総銀製の楽器は総じてノイジーで、たとえ歌口がよく鳴る状態にあっても響きが抑えられてしまう感じだ。ここを逆手にとって活用すれば表現の幅は広がるのかもしれないが、マニアックだし、本来のフルートの技術とは方向性が少し違ってくる気もする。その点、頭部管銀というのは中庸で両方のいいとこ取り的で、値段も安くて、言うことなしだ。フルートの技術、特に歌口を鳴らす技術を磨くためには銀の使用は少ないほうがよいが、外した時の保険として銀はある程度欲しい。そのニーズには頭部管銀はベストマッチと言えるだろう。一方、総銀のニーズは保険を過剰に掛けたい素人系ニーズと、マニアックに使いこなす玄人系ニーズに二分化されていくだろう。そしてアマチュア界では当然、前者が多いと思う。アマオケを聴きにいくと前述のノイジーな音がよく聞こえてくる。後者の代表例はアンドレアス・ブラウだろう。ムラマツの総銀ソルダードをマニアックに吹きこなし、図太い芯のある音にコロコロとした軽やかな響きを加えて、すばらしい。でも、あれはアマチュアには難しいし、私はそういうアマチュアフルート吹きを知らない。アマチュアフルート界の総銀礼賛主義、怖いと思う、というのが、総銀からスペックダウンして一年たった時点での感想だ。
本日はここまで。
次は、調整の狂い易さ、ソルダード、巻き管などの件。
試奏したフルートの件。試奏したフルートの状態の件。
ムラマツのこと。
など、書ければ、書きたい。
(2019/09/03 追記)
上記の記事は書けていないが、YFL-584Hのその後についての記事
・総銀製のFYL-61と頭部管銀のYFL-584Hとアルペジョーネソナタ
・アルペジョーネソナタ初合わせとFYL-584H
下取り:
アルタス A1607 (CC、総銀、ソルダード、巻き管)
購入(2本):
ヤマハ YFL-584H (RH、頭部管銀)
アルタス A807E (CC、Eメカ付、リップ銀)
手元に残した:
ムラマツ スタンダード (CC、総銀)
セオリーに反し、総銀ソルダード(しかも巻き管)から頭部管銀およびリップ銀への ”スペック・ダウン” である。
そろそろ一年になるので、感想などをつらつら書いていこうかと思う。
また、買い替え時や定期調整時などに行った他の楽器の試奏の感想なども。
まずは、何で買い換えたのか。
- A1607のオーバーホール時期だった。
- A1607の音が枯れてきてすごくよくなってきた。
- A1607の音色が良過ぎて自分自身の技術の拙さときちんと向き合えなくなった。
- フルート人生で一度もH管リング(以下、RH)を吹いたことがなく、それを知らないままにしたくなかった。
- たまたま光が丘管弦楽団の次の本番で、H音のある曲があった。
- A1607は音色はいいが幅広い表現が当時の自分にはできなかった。特に音量の変化。
- 状態の良い楽器が欲しかった。
下取り予算内における買い替え機種の選定。
- RH仕様で予算的にちょうどよいムラマツEX(試奏したのはREH)は好きになれなかった。
- 他のメーカーではH足部管が付けられる機種が限定的でいまいちだった。例えばサンキョウエチュードにH足部管が付けられない。アルタスなら選択肢があったはずだが、その時点ではアルタスからの買い替えなので除外していた。
- ヤマハは頭部管銀でもH足部管が付けられる。予算的には管体銀の684も行けたが試奏の結果584がよかった。
- YFL-584Hだと下取り額を下回るので、サブ楽器を買うことに。各社最低価格周辺のモデルを試奏の結果、なんとアルタスが最高得点で予算オーバーしつつ購入決定。これは良すぎる楽器だ。(今年の3月から2万円ほど値上がりした)
買い換えてよかったかどうか。
よかった。
ヤマハはコストパフォーマンスが最高だと思う。EC頭部管は全音域出しやすく作ってある。音量差も付け易く、A1607に比して音楽を表現しやすい(音色は負ける)。しかし、吹き方を誤ると(吹き込みすぎると)ゴムを伸ばしたような、フルートじゃないような音が出る。また、このプロフェッショナルシリーズは少し調整が狂いやすいのかもしれない。これまでの実績としては、3ヵ月毎の調整が必要だった。アルタスA807EはA1607とはまったく異なる印象で、こちらは音が素直でコントロールもしやすく、音楽表現もしやすい。
銀を多く使っているかどうかの件。
リップ銀のA807Eは、歌口の響くポイントをはずしたときは音量が出せない。A1607でもYFL-584Hでも、多少外してもそれなりの音が出る。このあたりが銀製かどうかの違いなのかも知れないが、裏を返せば、「銀は鳴る」というのは実は間違いで、歌口が鳴っていない=息漏れ状態の時に楽器が別の振動をして大きな音が出ているだけで、「銀は雑音が大きい」が正解なのではないかというのがこの一年で感じたことだ。A807Eは、歌口が鳴るとムラマツスタンダードと遜色ないか、むしろ良い音色で音量も十分に感じる。総銀製の楽器は総じてノイジーで、たとえ歌口がよく鳴る状態にあっても響きが抑えられてしまう感じだ。ここを逆手にとって活用すれば表現の幅は広がるのかもしれないが、マニアックだし、本来のフルートの技術とは方向性が少し違ってくる気もする。その点、頭部管銀というのは中庸で両方のいいとこ取り的で、値段も安くて、言うことなしだ。フルートの技術、特に歌口を鳴らす技術を磨くためには銀の使用は少ないほうがよいが、外した時の保険として銀はある程度欲しい。そのニーズには頭部管銀はベストマッチと言えるだろう。一方、総銀のニーズは保険を過剰に掛けたい素人系ニーズと、マニアックに使いこなす玄人系ニーズに二分化されていくだろう。そしてアマチュア界では当然、前者が多いと思う。アマオケを聴きにいくと前述のノイジーな音がよく聞こえてくる。後者の代表例はアンドレアス・ブラウだろう。ムラマツの総銀ソルダードをマニアックに吹きこなし、図太い芯のある音にコロコロとした軽やかな響きを加えて、すばらしい。でも、あれはアマチュアには難しいし、私はそういうアマチュアフルート吹きを知らない。アマチュアフルート界の総銀礼賛主義、怖いと思う、というのが、総銀からスペックダウンして一年たった時点での感想だ。
本日はここまで。
次は、調整の狂い易さ、ソルダード、巻き管などの件。
試奏したフルートの件。試奏したフルートの状態の件。
ムラマツのこと。
など、書ければ、書きたい。
(2019/09/03 追記)
上記の記事は書けていないが、YFL-584Hのその後についての記事
・総銀製のFYL-61と頭部管銀のYFL-584Hとアルペジョーネソナタ
・アルペジョーネソナタ初合わせとFYL-584H
2011年7月24日日曜日
シューベルト、カラヤン、グレート
今度シューベルトのグレートを吹くことになり、音源を研究中。
ベーム、ショルティ、サバリッシュ
とりあえずベームあたりは基準だろうと勝手に思い込んでいた。
ショルティも ”らしい” 演奏。
サバリッシュは個性的でとても良い演奏。
音楽が大好きなんだと思わせる。
がしかし。
いずれの演奏も、シューベルトのこのグレートという曲を好きにならせてはくれない。
特にベームのはよろしくない。演奏が悪いわけではないのだが・・・
そこで、ふと、カラヤンBPOのCDを持っていることに気づいた。1977年EMI版。
これを聴いて、この曲への印象が180度変わった。大好きな曲になった。
カラヤン恐るべしである。
考えてみれば、カラヤンの演奏はいつもそう。
カラヤン臭はバリバリわかるものの、最終的にはカラヤンすばらしいというよりも
その曲がすばらしいという感想で終わる場合が多い(もちろんまったくの外れもある)。
要するに指揮がうまいということだ。
カラヤン以外の指揮者は皆自分の音楽をやっているが、
カラヤンは曲を聞かせるために全ての技術とリソースを割いている。
曲解釈は独自の個性的なものもあるが、他人からの拝借というのも
目的達成のためならためらわずやっている様である。
1977年EMI版のグレートのどこが良いのか。
端的な話をすれば、第一楽章序奏がまず素晴らしい。
引きずらないテンポを持って推進力があり、音楽が生き生きとしている。
第一楽章のおしまいは目から鱗の斬新テンポだ。
最後の三連符がこれで初めて意味を成すことがわかる。
これに関して、他の演奏は全てNGだと思う。(後述のDG版カラヤンもNG)
第一楽章では1つだけ、序奏の最後の部分で1stフルートが2拍早く入ってしまい、
その後落ちてるのが残念。それ以外はフルートは素晴らしい演奏(おそらくブラウ)。
第二楽章も第三楽章も終楽章も、そのテンポ設定や音量バランス等が吟味されつくしている。後から入手して聴いた1968年DG版に比べて、あらゆる点が改善されている。DG版のほうが良い(好き)と思える部分もあるのだが、シューベルトのグレートという曲としては改善されているという意味である。
しかし、カラヤンBPOの演奏を聴きたいというのならDG版にもかなりの価値がある。
個人的に言えば、それはツェラーが吹いているという点が最大の価値。
この人もまた、この曲の吹き方に対する考え方を180度変えてくれました。
出るべきとこ、引っ込むべきところが文字通り180度。
出るところは期待以上に出ていたが、引っ込むべきところが意外に多く、
聴く前に期待していたのとは違うが聴いた後の満足度は高かった。
ただ、引っ込むといっても、響きは綺麗に残っているのです。
こんな風に吹けたら本当にいいんだけど、素人には難しいだろうな。
第三楽章の短いソロの歌い方は、本当に目から鱗が落ちまくりです。
ツェラーはよくやることなんだけど、フレーズの頭の音を最も響かせて
あとはその余韻でレガート全体を支配する吹き方です。
本当に音楽的だ。素晴らしい。
このDG版、私みたいなツェラーファンじゃない一般人にとっても、
洗練されたEMI版に比べ、もっと元気なカラヤンBPOが聴ける
という意味で、大きな価値があるだろう。
重厚で超ソステヌート奏法な弦楽器はシューベルトというよりも、
まるでブラームスを聴いているかのよう。
EMI版は、その臭みを取って
(だからと言って変なシューベルト味にするわけでもなく)
純粋な洗練された古典ロマン派の音楽そのものを聴かせてくれます。
すばらしいの一言です。
ベーム、ショルティ、サバリッシュ
とりあえずベームあたりは基準だろうと勝手に思い込んでいた。
ショルティも ”らしい” 演奏。
サバリッシュは個性的でとても良い演奏。
音楽が大好きなんだと思わせる。
がしかし。
いずれの演奏も、シューベルトのこのグレートという曲を好きにならせてはくれない。
特にベームのはよろしくない。演奏が悪いわけではないのだが・・・
そこで、ふと、カラヤンBPOのCDを持っていることに気づいた。1977年EMI版。
これを聴いて、この曲への印象が180度変わった。大好きな曲になった。
カラヤン恐るべしである。
考えてみれば、カラヤンの演奏はいつもそう。
カラヤン臭はバリバリわかるものの、最終的にはカラヤンすばらしいというよりも
その曲がすばらしいという感想で終わる場合が多い(もちろんまったくの外れもある)。
要するに指揮がうまいということだ。
カラヤン以外の指揮者は皆自分の音楽をやっているが、
カラヤンは曲を聞かせるために全ての技術とリソースを割いている。
曲解釈は独自の個性的なものもあるが、他人からの拝借というのも
目的達成のためならためらわずやっている様である。
1977年EMI版のグレートのどこが良いのか。
端的な話をすれば、第一楽章序奏がまず素晴らしい。
引きずらないテンポを持って推進力があり、音楽が生き生きとしている。
第一楽章のおしまいは目から鱗の斬新テンポだ。
最後の三連符がこれで初めて意味を成すことがわかる。
これに関して、他の演奏は全てNGだと思う。(後述のDG版カラヤンもNG)
第一楽章では1つだけ、序奏の最後の部分で1stフルートが2拍早く入ってしまい、
その後落ちてるのが残念。それ以外はフルートは素晴らしい演奏(おそらくブラウ)。
第二楽章も第三楽章も終楽章も、そのテンポ設定や音量バランス等が吟味されつくしている。後から入手して聴いた1968年DG版に比べて、あらゆる点が改善されている。DG版のほうが良い(好き)と思える部分もあるのだが、シューベルトのグレートという曲としては改善されているという意味である。
しかし、カラヤンBPOの演奏を聴きたいというのならDG版にもかなりの価値がある。
個人的に言えば、それはツェラーが吹いているという点が最大の価値。
この人もまた、この曲の吹き方に対する考え方を180度変えてくれました。
出るべきとこ、引っ込むべきところが文字通り180度。
出るところは期待以上に出ていたが、引っ込むべきところが意外に多く、
聴く前に期待していたのとは違うが聴いた後の満足度は高かった。
ただ、引っ込むといっても、響きは綺麗に残っているのです。
こんな風に吹けたら本当にいいんだけど、素人には難しいだろうな。
第三楽章の短いソロの歌い方は、本当に目から鱗が落ちまくりです。
ツェラーはよくやることなんだけど、フレーズの頭の音を最も響かせて
あとはその余韻でレガート全体を支配する吹き方です。
本当に音楽的だ。素晴らしい。
このDG版、私みたいなツェラーファンじゃない一般人にとっても、
洗練されたEMI版に比べ、もっと元気なカラヤンBPOが聴ける
という意味で、大きな価値があるだろう。
重厚で超ソステヌート奏法な弦楽器はシューベルトというよりも、
まるでブラームスを聴いているかのよう。
EMI版は、その臭みを取って
(だからと言って変なシューベルト味にするわけでもなく)
純粋な洗練された古典ロマン派の音楽そのものを聴かせてくれます。
すばらしいの一言です。
2008年7月29日火曜日
ブリヂストン
車の法定12ヶ月点検を受けました。先日、ガソリンスタンドで「タイヤにクラックが入っている」と言われたので気になって見てもらったら、やはり交換した方がよいとのこと。というか、自分で見ても完全にゴムが劣化しているのがわかったので、これはやばいな、とは思っていたのですが。だいぶ昔のことですが、ゴムの物性試験をするところでバイトをしていたので、クラックが入った状態のゴムって、結構な劣化だということは知っていました。新車時のタイヤを6年も履いていたのだから、当然だなあ。この状態で高速走行数百キロはしていたと思うので、ちょっとゾッ。
新車時に付いていたのは、DUNLOPのタイヤ。対応してくれたディーラーのサービス課長な人によると、カタログにはない新車用に調達しているモデルだそうです。このタイヤで特に不満はなかったのですが、ややロードノイズは大きめだったので、静粛性重視で普及帯のモデルを物色し、F1で洗脳されて前からちょっと興味があったのと、サービス課長にも薦められて、ブリヂストンのタイヤにしました。B'STYLE EX というモデルです。サイズは205/60R16です。
昨日、さっそく遠出の機会があり、このタイヤの傾向がわかりましたので、レポートします。主に、DUNLOPの新車時タイヤとの比較です。
○マイルドになった。
○ロードノイズは少ない。
○滑らかに走る。
○後席同乗者に乗り心地がよくなったと言われた。
○品質感は上がった感じがする。
×ロールが大きい。(ただし、乗り心地とのトレードオフという感じ)
×ハンドリングが少しもっさりして、車線変更などではわずかに揺り戻しの修正が必要。
×DUNLOPではあったスポーティな感じが、全くない。(これも乗り心地とのトレードオフという感じ)
あとは多少劣化してきたときにこの乗り心地が維持できるのか、持ちはよいのか、ウェット時の性能は?など、まだまだ評価することがあって、楽しめそうです。
今までこの車(UA-WTP12:プリメーラワゴン)のハンドリングはスポーティで運転していて楽しい、と思っていたんですが、タイヤの性格の影響がかなり大きいんだ、ということを実感。もちろんタイヤが変わってもこの車のハンドリングの良さは変わっていないのですが、スポーティかどうかという部分はほとんどタイヤの性格でした。こんなことなら、もっと短い周期でいろんなタイヤを試してもよかったかな。といってもお金がないから無理だね。
ちなみにお値段ですが、あとで帰ってから調べたカカクコムの最安値にくらべると、1.5倍くらいは払った感じです。飛び込みで買ってしまったので、よく調べてタイヤ専門店とかに行けばよかったかなぁ、と、ちょっとだけ後悔しましたが、ま、信頼できるディーラー作業の安心料ということにしておきます。
新車時に付いていたのは、DUNLOPのタイヤ。対応してくれたディーラーのサービス課長な人によると、カタログにはない新車用に調達しているモデルだそうです。このタイヤで特に不満はなかったのですが、ややロードノイズは大きめだったので、静粛性重視で普及帯のモデルを物色し、F1で洗脳されて前からちょっと興味があったのと、サービス課長にも薦められて、ブリヂストンのタイヤにしました。B'STYLE EX というモデルです。サイズは205/60R16です。
昨日、さっそく遠出の機会があり、このタイヤの傾向がわかりましたので、レポートします。主に、DUNLOPの新車時タイヤとの比較です。
○マイルドになった。
○ロードノイズは少ない。
○滑らかに走る。
○後席同乗者に乗り心地がよくなったと言われた。
○品質感は上がった感じがする。
×ロールが大きい。(ただし、乗り心地とのトレードオフという感じ)
×ハンドリングが少しもっさりして、車線変更などではわずかに揺り戻しの修正が必要。
×DUNLOPではあったスポーティな感じが、全くない。(これも乗り心地とのトレードオフという感じ)
あとは多少劣化してきたときにこの乗り心地が維持できるのか、持ちはよいのか、ウェット時の性能は?など、まだまだ評価することがあって、楽しめそうです。
今までこの車(UA-WTP12:プリメーラワゴン)のハンドリングはスポーティで運転していて楽しい、と思っていたんですが、タイヤの性格の影響がかなり大きいんだ、ということを実感。もちろんタイヤが変わってもこの車のハンドリングの良さは変わっていないのですが、スポーティかどうかという部分はほとんどタイヤの性格でした。こんなことなら、もっと短い周期でいろんなタイヤを試してもよかったかな。といってもお金がないから無理だね。
ちなみにお値段ですが、あとで帰ってから調べたカカクコムの最安値にくらべると、1.5倍くらいは払った感じです。飛び込みで買ってしまったので、よく調べてタイヤ専門店とかに行けばよかったかなぁ、と、ちょっとだけ後悔しましたが、ま、信頼できるディーラー作業の安心料ということにしておきます。
2008年7月19日土曜日
もとしきし
所属していたアフォガート管弦楽団を辞めたことにより、しきしの活動の場を失いました。今日からは、もとしきしとして再出発します。
今まで私の拙い指揮でも我慢して演奏してくれた皆さん、ありがとうございました。そのおかげで素人としては過分なキャリアを積むことができました。本当にありがとう。
これからは、そのキャリアを生かして、遅遅として進んでいないバトンテクニック講座の更新、各種CDの評論、その他に励んでいこうと思います。
また、音楽以外の話題も積極的に書いていきたいです。
今まで私の拙い指揮でも我慢して演奏してくれた皆さん、ありがとうございました。そのおかげで素人としては過分なキャリアを積むことができました。本当にありがとう。
これからは、そのキャリアを生かして、遅遅として進んでいないバトンテクニック講座の更新、各種CDの評論、その他に励んでいこうと思います。
また、音楽以外の話題も積極的に書いていきたいです。
2008年5月27日火曜日
バーンスタインの第九
ふと、手に取ったCDでバーンスタインの第九を聴いています(1980年ウィーンフィル)。第一楽章が終わったところです。バーンスタインは大好きな指揮者ですが、この第九の演奏だけは好きになれず全然聴いていませんでした。テンポが揺れすぎ、まとまりがない、オケの響きがゴージャスじゃない、などの理由でした。
しかし、今改めて一楽章聞き終えた時点で、これらが全て、逆にとても感動を覚える良い演奏と思えました。まとまりがあって、美しく響くだけではベートーヴェンの苦悩は表現できないということなのかもしれません。バーンスタインのこの演奏は、それを直接的に狙ってるというよりも、1つ1つのパート全てをうたって、表現することに没頭しているように思えます。没頭している姿が苦悩の表現につながっているような感じです。オケの響きの効果を狙うよりも、個々のパートの表現を重視しているため、全奏時にクリアな響きにならないような現象も見受けられますが、その荒々しさが、ものすごい力強さにつながっています。
この曲に限らずバーンスタインの傾向ではあるのですが、いままでベートーヴェンにはミスマッチだと思っていたのに、全然そんなことはない。むしろいままで自分が理想だとしてきた表現のほうがミスマッチなのかもしれない、と思うようになってきました。
他の指揮者よりも飛びぬけて個々のパートの表現が優れているバーンスタインの演奏をもっとよく聴いて勉強して、既成概念から抜け出してみるのもいいかもしれない。
しかし、今改めて一楽章聞き終えた時点で、これらが全て、逆にとても感動を覚える良い演奏と思えました。まとまりがあって、美しく響くだけではベートーヴェンの苦悩は表現できないということなのかもしれません。バーンスタインのこの演奏は、それを直接的に狙ってるというよりも、1つ1つのパート全てをうたって、表現することに没頭しているように思えます。没頭している姿が苦悩の表現につながっているような感じです。オケの響きの効果を狙うよりも、個々のパートの表現を重視しているため、全奏時にクリアな響きにならないような現象も見受けられますが、その荒々しさが、ものすごい力強さにつながっています。
この曲に限らずバーンスタインの傾向ではあるのですが、いままでベートーヴェンにはミスマッチだと思っていたのに、全然そんなことはない。むしろいままで自分が理想だとしてきた表現のほうがミスマッチなのかもしれない、と思うようになってきました。
他の指揮者よりも飛びぬけて個々のパートの表現が優れているバーンスタインの演奏をもっとよく聴いて勉強して、既成概念から抜け出してみるのもいいかもしれない。
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Apache NetBeans 12 LTS (NB 12.0) をインストールしてみたが、「文字が小さすぎて見えない!!(書類をバサァー)」状態。 ソースコード用のフォントは、 Tools->Options->Fonts & Colors で変更...
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UR賃貸に住んでいる。トイレのタンクの水洗レバーが、鈍い感触と共に空回りするようになり、水が流れなくなった。管理会社のJSに連絡すると、折り返しTCSという委託会社から連絡が来て、この部位の故障は入居者負担だという。今日は日曜日なので、出張費が2000円上乗せされて、総額9000...
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オケが走ってしまったとき、焦って止めようとして、自分の指揮を皆によく見せようという意識から、手の動きを大きく振ってしまうとどうなるか。 同じ時間内で大きく動かすためには、手が動くスピードが速くなり、オケのメンバには、「もっと速く!」という指示に見えて、余計に走ってしまうことがあり...
