2007年3月8日木曜日

しきしとは

指揮者のことです。
私は、これを指揮師とよぶことにしています。
指揮者の仕事は職人のようなところがあるから。

指揮者は演出家の側面もあるけど、実演家でもあります。
私は、いままで実演を重視してきました。

最近は、演出のこともよく考えるようになってきています。
それは、オーケストラのメンバの技量をもっと信頼して、高い要求を与えるということです。

実演重視というのは、オーケストラのアンサンブルを合わせるために、技術的側面から見た指揮法を重視することです。だけどこれはひとつ間違うと、オーケストラは指揮者がいないとまともなアンサンブルになりにくい、という誤った前提を持ってしまう危険性もあります。

指揮法がすごくうまくて、アンサンブルがビシッと揃うのはかっこいいんだけど、果たして、オケってそれでおもしろいの?と、最近思うようになったんです。オケのメンバの技量や個性を生かしきれているのか。そもそも、よい響きを得られているのか。指揮者がビシッとやっちゃったおかげで、むしろ台無しにしてしまっている部分があるのではないか。

オケを邪魔しない指揮法。
でも、しっかり音楽を演出する。
メンバも自分の技量も個性も出せて、指揮者の要求にも応えることができてハッピー。
作曲者への畏敬の念とオーケストラの美しい響きの中でうっとりできたら幸せ。

でも、やっぱり基礎は実演から。ここをちゃんとやらないと『オケを邪魔しない指揮法』は体得できないんですね。なにごとも修行が必要。だから職人のような気がするのです。

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